Tuesday, September 25, 2007

Mr.SAKATA's Bank ACCOUNT and ADDRESS, Branch Number

On 9/26/07, masahiro sakata wrote:
This is Bank account retail kindly after following,


ANZ ROYAL BANK (CAMBODIA) LTD

ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.

20 kramoun sar & corner of street 67,

Sangkat Phsar Thmey I, Khan Daun Penh, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia.

Phone: (855) 23 726 900, Fax: (855) 23 221 309

P.O. Box 624, SWIFT: ANZBKHPP, www.anzroyal.com

Branch Number: 011 SWIFT CODE: ANZBKHPP

ACCOUNT NAME : JACENGOS (Masahiro SAKATA)

ACCOUNT NUMBER: 203045

E-mail jacengos2003@yahoo.com

Jacengos2003@hotmail.com

Masahirosakata@online.com.kh



Chair person,

Mr.Masahiro SAKATA

坂田さんの銀行口座

masahiro sakata to me
show details 11:33 am (3 minutes ago)

This is Bank account retail kindly after following,


ANZ ROYAL BANK (CAMBODIA) LTD

ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.

20 kramoun sar & corner of street 67,

Sangkat Phsar Thmey I, Khan Daun Penh, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia.

Phone: (855) 23 726 900, Fax: (855) 23 221 309

P.O. Box 624, SWIFT: ANZBKHPP, www.anzroyal.com

Branch Number: 011 SWIFT CODE: ANZBKHPP

ACCOUNT NAME : JACENGOS (Masahiro SAKATA)

ACCOUNT NUMBER: 203045

E-mail jacengos2003@yahoo.com

Jacengos2003@hotmail.com

Masahirosakata@online.com.kh



Chair person,

Mr.Masahiro SAKATA

Monday, September 17, 2007

昭和27年、28年。


2007.09.17
Vol.2364                


『春のとなり』






泡坂 妻夫(あわさか つまお)
出版:南雲堂 2006年
定価:1500円(税込)
ISBN4-523-26456-2


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本書はミステリーでもなく時代小説でもなく、著者に
は珍しい普通の小説。というか、ほとんど自伝なので
しょう。昭和27年から28年にかけての東京を舞台
にして、夜学生の主人公の日常が淡々とつづられてい
るだけ。「枯れている」と言えば枯れているタッチで
はあるけれど、著者独特のけれん味たっぷりの小説を
期待すると肩透かし。

秀夫が働く、金融会社だか不動産会社だかハッキリし
ない会社・千代田殖産が居を構える雜居ビルには、い
かにも怪しげな人間がたむろしている。そこでは詐欺
だの選挙違反だのといった犯罪が巻きおこるものの、
秀夫の日常はそういったゴタゴタした出来事に振り回
されることもない。

働きながら夜間高校に通う秀夫には、高校にいろんな
友人がいるし、会社にはそれぞれ面白い人たちとのつ
きあいがあり、飽きないのだった。秀夫は毎日のよう
に翻訳されたばかりの海外ミステリーを読む時間があ
り、映画は一年に百本も見に行っている。その合間に、
寄席をのぞく。そんな毎日だったのだが、次第に会社
は危なくなって来て・・・・・

オントシ74歳の著者。いささか郷愁の思いを昭和に
抱いていることと思われます。それは当然のこと。戦
後の東京に、働きながら高校に通う主人公は著者のこ
とを知らなくても、まるっきりの著者自身だとすぐわ
かります。この秀夫、大人の社会にまみれているせい
か、ずいぶん大人びています。ほんとはもう少し、幼
かったかも知れないのでしょうが、六十年近く前のこ
とを振り返ると、つい美化してしまうのかなと思う。

会社は戦後の混乱期に乗じて設立された、危なそうな
会社だし、東京の風景が次第に変化していく有様も、
そして物資が出揃い、文化的にも新しい社会が生まれ
つつあるのを、主人公の目を通して、上手く描いてい
ます。一人の少年の目を通した戦後史ですね。

『この会社、かなり危ないよ。今のうち覚悟しておい
た方がいいよ』

「一連の事件で、若者のアプレゲールという呼び方が
一気に広まった」

「秀夫が一番感心したのは、人の社会的な評価が、必
ずしも人の魅力と一致しないことだった」

『これは真知子巻きというの』

ずいぶん遊び上手のように見える主人公ですが、どう
も女性とはあんまり縁がない。小説は、秀夫の趣味的
な生活の描写が続くばかりなので、さほど面白みがあ
りません。ですが、後半から秀夫がどの女性に惹かれ
ているのかがはっきりわかり、この恋の行方が読者に
気にかかる。そこでやっと面白みが出てきたのです。

大人びすぎて、つまらなかった主人公が、やっとその
心理を読者に見せるのです。最後はきれいごとではあ
るけれど、著者の若さゆえの羞恥心が垣間見えて、ほ
のぼのとします。まあしかし、一般的には奨められな
い小説です。泡坂妻夫ファンのみ。昭和の懐かしい名
前があちこちに出てくるので、そんな楽しみもありま
す。私が一番楽しんだのは、アダチ竜光の手品のシー
ン。私はこの手品師、子供の頃テレビで見たことがあ
ります。

1時間45分


まあ上手ついでにこれもお願いね


評価  ★★




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評価について

☆☆☆☆☆・・・・・何が何でも読みましょう
★★★★★・・・・・めったに読めない逸品       
★★★★・・・・・・なん読お薦め本      
★★★・・・・・・・好み次第だけど、平均点以上     
★★・・・・・・・・他に本がなければ         
★・・・・・・・・・時間のムダを覚悟するなら           


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Friday, September 14, 2007

井上ひさし、日本語文法

なんでも読書   ◆◇◆◆
◆             ◆
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2007.09.14
Vol.2361                


『私家版 日本語文法』







井上 ひさし(いのうえ ひさし)
出版:新潮文庫 1984年
定価:460円(税込)
ISBN4-10-116814-8


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これは今さら取り上げるのもどうかと思うくらいの名
著でありまして、このたび思い出したように読んだ私
も、三度目か四度目。久しぶりに読んでもまだ再発見
があるというところが、名著のゆえん。日本語に真正
面から取り組んで、著者の持つ知識の広さと発想のユ
ニークさが現代日本語の抱える問題をじつにわかりや
すく述べているのです。

学校で習う「文法」というのが、ほんとにつまらない
もので、あれくらい眠気を誘う授業と言うのも他にな
い。やはりそれは、日本語を西洋の文法に無理やり当
てはめたところから来ているのでは、と思いますし、
活用がどうのこうのと丸暗記させられても、面白いは
ずがない。

ところが、ここでは例文として週刊誌や新聞広告、マ
ンガ、と思ったら農業白書に夏目漱石、宮沢賢治など
の文芸もある。特に詩文の扱い方はまさに驚くばかり
で、俳句や短歌、万葉集まで言及する。それはつまり
みんな「日本語」なのですね。堅い日本語研究書では
当然マンガや週刊誌などを扱うはずもありません。

「南奥方言とほとんど同じ言葉に関する文法が英文法
よりもはるかに難しいことに気づいて、自分はほんと
うに日本人なのかと不安になった」

「たとえば三島由紀夫は親の仇にでも出逢ったように
擬声語を叩く」

「ではわたしたちはなぜ、自分に属するものを過小に
いう癖を持っているのだろうか」

「もっといえば、正しい、美しい、理想の日本語など
というものはない」

実朝の和歌を音韻で分解してみせたり、宮沢賢治の詩
に使われる通鼻音の数を数えてみたり、はては三遊亭
円生の落語を文章化して、どんなに変化があるのか、
まさに目に見えるように解読する。全部で三十四章に
分かれた短文ながら、どれ一つとっても読者の驚きを
誘います。

今回私がう~んとうなったのは、「です」の発音に関
する箇所。「素人の 古典まなびの 七五調」の章。
現代日本人は「です」を「desu」と発音せずに、
「des」と発音すると言う。「トマト」も「t’m
at」、「時計」は「tke:」。自分で発音してみ
て、たしかにそうだと思ったもの。

それにうちの八十六歳の母親なんて「ディズニーラン
ド」は言えません。「デズニーランド」ですものね。
このようについ最近、日本語に外国語の音が入り込ん
でいるのです。しかも大部分がそのことに気づいてい
ない。常々言っていることながら、日本語の文章とい
うものの歴史は、たかだか百年。現代日本語は乱れて
いるなんて言い草は、事実を知らないとしか言えませ
ん。もともと日本語は乱れているのです。

などという感想を、文法に無知な私でもついつい持っ
てしまうのが、本書の特徴。全然堅苦しくない、面白
い「文法書」。

2時間30分     



評価  ★★★★★




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評価について

☆☆☆☆☆・・・・・何が何でも読みましょう
★★★★★・・・・・めったに読めない逸品       
★★★★・・・・・・なん読お薦め本      
★★★・・・・・・・好み次第だけど、平均点以上     
★★・・・・・・・・他に本がなければ         
★・・・・・・・・・時間のムダを覚悟するなら